医師とうつ病

医師の過労死、医師の自殺、過酷な労働環境や過度なストレスに疲弊した医師が病院を去るといった事態が医師不足を生み、病院が閉院に追い込まれ、医療崩壊が深刻化しています。原因は必ずしも医師が置かれている厳しい労働環境にあるわけではなく、患者さんや家族との関係性や医療訴訟に絡むストレスなど様々な原因が関係しています。現代の医療に立つ医師にとって、今や自身のストレスマネジメントは重要な課題となっています。

日本医師会のある調査によると、医師全体のうち約1割弱の医師が抑うつ状態で、その割合は20代などの若い医師により高い傾向にあります。特に医師のうつ病と関連性があると思われるのは睡眠時間です。睡眠時間は7〜8時間が理想的とされており、眠る時間が短過ぎても長過ぎてもうつ病になる割合が高くなります。医師の場合には全体的に睡眠時間が短く、平均睡眠時間が6時間未満の医師が全体の約4割、20代の医師においては6割を占めます。これはあくまでも平均であり、深夜の急患が多い病院に勤務する医師や、緊急的な呼び出しが多い診療科の医師などは当直時間中も寝る暇がなく、30時間以上の継続的な勤務を余儀なくされる医師も少なくありません。仕事の責務からこうした勤務サイクルを慣れとする医師もいますが、睡眠不足は脳のパフォーマンスを低減し、知らないうちにうつ病やストレスの罠に取り込まれてしまいます。

また医師という職業選択をし、それを実現させる能力を持った人たちは、概して特に心の悩みを相談できない気質傾向にあるように思われます。病気やケガで苦しむ人たちを助けるという強い使命感を持ち、そのために高尚なまでの専門性を追求し続けてきた医師は、心に悩みや不安を抱えていても誰にも相談せず、逆にそれを自分自身が許せないために自分を責め、何とか自己解決しようとし、ストレスの重圧がうつ病のスパイラルへと引き込んでしまうのでしょう。

健康を損なう元凶として生活習慣病の予防が提言されますが、実は医師は肥満・アルコール性肝障害・脂質異常症にある傾向が高く、ストレスを感じると食べることや飲酒によって発散しているのではないかと考えられます。スポーツや他の趣味でストレスを発散しようとしても時間が取れないし、そうしたストレス解消法へのモチベーションも低いように思われます。しかしながら生活習慣病を指導する医師本人が太っていたのでは、説得力がありません。睡眠時間や休日の確保、頑張り過ぎない、体調が悪いときは医師自身も医療機関を受診する、趣味をたくさん持ってストレスを発散する、家族を大切にするなど自分のケアと上手なストレスマネジメントで元気な健康な医師を目指しましょう!

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